NHKの朝ドラ『あんぱん』も後半に入り、新たな登場人物も公開されています。
特に最近話題になっているのが、アニメ『それいけ!アンパンマン』で長年アンパンマンの声優を務めている戸田恵子さんが出演するということではないでしょうか?
戸田さんが演じるのは薪 鉄子(まき・てつこ)という人物。登場時間はそれほど多くなさそうなものの、その強烈なキャラクターが「誰がモデル?」「名前の元ネタは鉄火のマキちゃん?」と話題を集めています。
この記事では、
- 「薪鉄子」のモデルとなった実在の人物
- 「鉄火のマキちゃん」との関係性
- キャスト・戸田恵子さんとの縁
これらについて、丁寧に解説していきます。
薪鉄子はどんな役?
🏃♀️#あんぱんのなかま🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) July 10, 2025
📰高知出身の代議士・薪 鉄子 🖋 #戸田恵子
のぶ以上のスピード感で進んでいくハチキンであり、「弱い立場の者に手を差し伸べる」という強い信念がある。
後にのぶの人生に大きな影響を与えていく存在。
🔻鉄子の登場は👀https://t.co/9CiafXHNZI#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/tnQXcnsYqC
ドラマ『あんぱん』に登場する薪鉄子(まき・てつこ)は、高知出身の女性代議士という設定です。
戦後の混乱期、女性が政治の世界で活躍するのは極めて珍しかった時代。そんな中でも、信念を持って堂々と発言し、政治家としての道を切り拓いていく強い女性として描かれています。
薪鉄子は、ヒロイン・のぶが新聞社を辞めて上京後、秘書として仕えることになる代議士。のぶにとっては社会の厳しさや現実を教えてくれた、“人生の先生”ともいえる存在なのかもしれません。
薪鉄子のモデルは実在した代議士?
『あんぱん』のヒロイン「のぶ」のモデルである小松暢さんは、実際に高知新聞社で記者として働いた後、上京して代議士の秘書を務めたという経歴を持っています。
この小松暢さんが仕えた代議士が、ドラマ内の薪鉄子のモデルとなっている可能性が極めて高いと考えられます。
当時、女性代議士は非常に珍しく、ごく少数に限られていたため、モデルとなった人物は実在していた特定の女性政治家である可能性が高いのです。
小松さんが東京で秘書として仕えた代議士については、詳細な記録は残されていませんが、複数の伝記やインタビューから、
- 戦後間もない時期に活躍していた
- 高知にゆかりがある
- 女性の社会進出を支援していた
という特徴が浮かび上がっており、これがそのまま薪鉄子のキャラクター像に重なっているように思えますね。
実際のモデルになった代議士の方も、小松暢さんが高知から上京するきっかけを作ったキーパーソンでもあるため、薪鉄子も今後のストーリーに大きく関わっていくキャラクターなのかもしれません。
「鉄火のマキちゃん」との関係は?
薪鉄子という名前を聞いて、多くの人が思い浮かべるのが、アニメ『それいけ!アンパンマン』に登場するキャラクター「鉄火のマキちゃん」。
鉄火のマキちゃんは1999年に登場したキャラで、鉄火巻きのような姿をした小さなすし職人。気が強く情熱的、でも人情に厚い性格が特徴です。
SNSでは
あんぱんの“薪鉄子”って、鉄火のマキちゃんの名前をもじってる?
といった声が多く上がっています。
ドラマ『あんぱん』の登場人物には、アニメ『それいけ!アンパンマン』のキャラクターをモチーフにしているという説があります。
それらは公式から発表されたわけではないものの、アンパンマンのファンによって分析され、登場人物とキャラクターが紐づけられているようです。
その説が正しいとすると、薪鉄子が鉄火のマキちゃんをモチーフとしている可能性は高い気がしますね。
戸田恵子さんとやなせたかしさんの深い縁
『アンパンマン』の主人公であるアンパンマンの声を、1988年の放送開始から現在まで担当しているのが、女優・声優の戸田恵子さんです。
戸田さんは、やなせたかしさんと生前から親交が深く、やなせさんが亡くなった後もアンパンマンの精神を伝え続けている“代弁者”的存在でもあります。
今回、やなせたかしさんの妻・小松暢さんをモデルにした物語『あんぱん』で、その人生に深く関わる役柄を演じているのは、まさに“巡り合わせ”のようなキャスティングだといえるでしょう。
まとめ
まとめると、『あんぱん』の薪鉄子は、
- モデルは小松暢さんが上京後に仕えた実在の代議士の可能性が高い
- 名前が似ている“鉄火のマキちゃん”とは直接的な関係はないが、キャラクター性に共通点がある
- 演じる戸田恵子さん自身がやなせたかし作品の象徴的存在であり、深い縁がある
薪鉄子は、「政治家」という立場を通じて、戦後の社会に生きる女性たちの可能性と苦闘を体現するキャラクターです。
そしてその裏には、現実に無名の人々を支えていた“実在の女性たち”の姿が重なって見えてきます。
『あんぱん』において薪鉄子の存在とは、歴史の陰にいた名もなきヒロインたちへの静かな讃歌なのかもしれません。
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